大腸がん発生メカニズム
に関わるコリバクチンの
検査・研究受託サービス
大腸がんリスクを調べる「コリバクチン検査」
を開発した静岡県立大学発ベンチャーです。
Adenoprevent Co., Ltd. provides screening services to patients who want to know whether they host colibactin-producing E. coli, a high-risk indicator for colon cancer.
事業内容
コリバクチン産生菌検査
大腸がん患者の約70%がコリバクチンを産生菌を保菌しています。
大腸がんリスクに関わるコリバクチン産生菌の有無を
便検体から調べる検査サービスです。
医療機関や健診施設で検査を受けることができます。
受託分析・受託研究
コリバクチンに関する分析・研究や、NMRによる構造解析を受託しています。
news
【お知らせ】2024年11月20日
アデノプリベント本社および静岡ラボの年末年始の営業に関しまして、下記の通りお知らせいたします
年末年始休業:2024年12月28日(土)~2025年1月5日(日)まで ※1月6日(月)から通常業務となります。
お客様にはご迷惑をお掛け致しますが、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。【総説・解説】2024年9月1日
雑誌名: ファルマシア
論文タイトル: 「アデノプリベントの大腸がんリスク検診技術」
著者: 瀧本陽介、渡辺賢二腸内細菌叢の一部である大腸菌株が産生する遺伝毒性物質コリバクチンに着目し、その産生菌の検出法を開発しました。疫学研究により、大腸がん患者の67%、健常者の27%がコリバクチン産生菌を保有していることが明らかとなっています。従来のHPLC分析やPCR法に代わり、コリバクチンの生合成酵素を特異的に認識し蛍光を発する分子プローブを設計・合成し、これによりコリバクチン産生菌を選択的かつ高精度に検出することに成功しました。さらに、このプローブを用いたハイスループットスクリーニングシステムも構築されています。株式会社アデノプリベントは、この検診技術を活用し、大腸がんリスク検診の普及に取り組んでいます。
出典: 瀧本陽介, 渡辺賢二. 第43回 (株)アデノプリベントの大腸がんリスク検診技術. ファルマシア. 2024;60(9):879-881. doi:10.14894/faruawpsj.60.9_879.
【特許取得】2023年8月9日
大腸がんリスクに関わるコリバクチンの検出方法に関する発明が、日本と米国にて特許登録となりました。
静岡県立大学のプレスリリース
発明の名称: コリバクチンおよびコリバクチン産生菌の検出方法および検出プローブ
登録番号: 日本国:特許第7219473号(2023年1月31日登録)、米国:US11,667,945 B2(2023年6月6日登録)【記事掲載】2023年3月9日
日経バイオテクに、当社のインタビュー記事『アデノプリベント、大腸がん要因の「コリバクチン」検査を実用化』が掲載されました。
【発表論文】2023年2月16日
雑誌名: Genes and Environment
論文タイトル: "Screening method toward ClbP-specific inhibitors"
著者: Tao Zhou, et al.コリバクチンの活性化に関与する酵素ClbPに特異的な阻害剤のスクリーニング法を開発しました。コリバクチンは大腸がんの発症に関連する遺伝毒性物質であり、その産生を抑制することはがん予防において重要です。本研究では、ClbPの活性を測定する蛍光ベースのアッセイ系を構築し、既存の化合物ライブラリーからClbP阻害活性を持つ候補化合物を同定しました。これらの化合物は、コリバクチン産生菌の毒性を低減させる可能性があり、将来的な大腸がん予防策として期待されます。
出典: Zhou T, Ando T, Kudo A, et al. Screening method toward ClbP-specific inhibitors. Genes Environ. 2023;45(1):8. doi:10.1186/s41021-023-00264-7. PubMed
【発表論文】2021年4月14日
雑誌名: Journal of the American Chemical Society
論文タイトル: "Isolation of New Colibactin Metabolites from Wild-Type Escherichia coli and In Situ Trapping of a Mature Colibactin Derivative"
著者: Tao Zhou, et al.野生型大腸菌から新規のコリバクチン代謝産物を単離し、成熟型コリバクチン誘導体のin situ捕捉に成功しました。コリバクチンは大腸菌が産生する遺伝毒性物質であり、大腸がんとの関連が示唆されています。本研究では、コリバクチンの生合成経路を解明するため、野生型大腸菌から新たな代謝産物を分離し、その構造を解析しました。さらに、成熟型コリバクチン誘導体をin situで捕捉し、その化学的特性を明らかにしました。これらの成果は、コリバクチンの生合成メカニズムの理解を深めるとともに、将来的な大腸がん予防や治療法の開発に寄与する可能性があります。
出典: Zhou T, Hirayama Y, Tsunematsu Y, et al. Isolation of New Colibactin Metabolites from Wild-Type Escherichia coli and In Situ Trapping of a Mature Colibactin Derivative. J Am Chem Soc. 2021;143(14):5526-5533. doi:10.1021/jacs.1c01495. PubMed
コリバクチンと大腸がんの関係
コリバクチンとは、腸内細菌が分泌する遺伝毒性物質です。コリバクチンは2本鎖DNAの切断を引き起こすことによって、細胞のがん化に関与すると考えられています。
※1、2 実際に、大腸がん患者についてコリバクチン産生菌の有無を調べた研究では、
大腸がん患者の約70%が陽性だということが明らかになっており、コリバクチンが大腸がんの発生に関与することが示されています。※3
※1. Jiang Y, et al, The reactivity of an unusual amidase may explain colibactin’s DNA cross-linking activity, J Am Chem Soc. 2019 Jun 28. doi: 10.1021
※2. Wison MR, et al, The human gut bacterial genotoxin colibactin alkylates DNA, Science. 2019 Feb 15;363(6428).
※3. Arthur JC, et al, Intestinal inflammation targets cancer-inducing activity of the microbiota. Science. 2012 Oct 5;338(6103):120-123.
既存の大腸がん検査とコリバクチン検査の違い
便潜血、内視鏡の検査では、大腸がんの病巣や初期状態を調べているのに対し、コリバクチン検査はコリバクチン産生菌がいるかどうかを検査することで、将来大腸がんになるリスクを調べています。大腸にコリバクチン産生菌がいると、大腸で炎症が起きた際に、コリバクチンがDNAの損傷を引き起こすことで、大腸がんに繋がることがわかっています。そのため、コリバクチン産生菌がいることで、将来大腸がんになるリスクが明らかになり、陽性の場合は生活習慣の指導や精密検査の誘導に繋げることができます。
コリバクチン検査の特徴
誰でも簡単に行える検査
便潜血の検査と同様、
ご自宅で少量の便を採取するだけなので、
誰でも簡単に行うことができます。
大腸がんの予防に効果的
将来のがんリスクがわかるからこそ、
予防行動に繋げることができます。
早期受診の促進
便潜血と組み合わせることで、
一層の早期受診を促すことができます。
会社概要
Corporate Overview
株式会社アデノプリベント
設立:2019年5月7日
資本金:2,100万円
本社:〒466-0058 愛知県名古屋市昭和区白金一丁目14番18号
静岡ラボ:〒422-8002 静岡県静岡市駿河区谷田52-1 静岡県立大学内Mail:info@adenoprevent.jp
役員:瀧本 陽介 代表取締役
渡辺 賢二 取締役
関連会社:株式会社ヘルスケアシステムズCompany Name:Adenoprevent Co., Ltd.
Head Office:14-18, Shirokane 1-chome, Showa-ku, Nagoya 466-0058, Japan
Mail:info@adenoprevent.jpお問合せ
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